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15.5
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76
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私は君に興味があるんだ。
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すまない、意地悪な質問だったかな。
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一体どちらが本当の私だと、君は思う。
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はじめまして。私のことはクロユキ姫と呼んでくれ。
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リアルの私と、加速世界の私。
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私は現実世界の君も結構気に入っているぞ。
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こんなに強い心を持った人間は滅多にいないよ。
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でも、君にはリアルの私と、加速世界の私、どちらも受け入れてほしいんだ。
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強さというのは、決して結果としての勝利だけを意味するものではないよ。
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えっ?私に食事を作ってほしいだと?きぇ
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それぐらいどうということもない。
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ほ、本当だぞ!
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君の望み通り作ってやったぞ。
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拒否する。そ、それは親の役目でも先輩の役目でもないからだ。い、いいか、別に作れないというわけではないんだぞ。
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待て。食べる前から苦虫を噛み潰したような顔をするな。
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君は朝からドタバタと忙しいな。
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次はうまくできるように勉強してくる。うん。
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しょうがないじゃないか。今までやったことなかったんだから。
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もう少し時間に余裕を持たせて起きてみてはどうだ?たまには現実時間をゆっくり過ごす朝もいいものだぞ。
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こら、いい加減に起きないか。
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そんなことではいつまでたっても成長できないぞ。
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おい、まさかその格好で出かけるのか?
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加速世界にかまけて現実世界をおろそかにするな。わかったな?
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髪もボサボサだ。起きたらまず身だしなみを整えろ。
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今日は私が直しておくが、次からは自分でやるんだぞ。わかったな?
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ああ、君か。おはよう。
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で、なぜ君がここに?
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そ、それならそうと、前もって言ってくれ。え、いや前もって言ってもらっても困るな。うーん。
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今朝は私が君を起こしてあげようと思ったのだが、もう起きていたか。
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私が起こしてやるからな。
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明日は目覚ましなんかに頼らなくても。
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寝顔を見てみたかった
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え、遠慮しなくてもいいぞ。
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やあ、おかえり。待っていたよ。
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ありがとう。それではダイブするぞ。
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本当ならもっと優しく出迎えてあげたかったんだが、事件があってね。今から少々付き合ってくれないか。
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まずは私と一緒にダイブしてくれ。そう。
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君とここでゆっくり話すには少々外野が多すぎるな。
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さあ、準備はいいかな?直結するぞ。
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君はなぜニューロリンカーの電源を切っていたのだ?
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何度コールしても繋がらないからとても心配したんだぞ。
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次からはちゃんと知らせるように。
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一人で待つのがこんなに寂しいとは思わなかったよ。
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君には心を乱されてばかりだ。
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い、いや、なんでもない。気にしないでくれ。
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こんな時間までダイブしていたのか。
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今日はゆっくり休んだ方がいい。おやすみ。
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私が言うのもなんだが、あまり加速世界にいびたりすぎるんじゃない?君が感じる以上に体は疲れているのだからな。
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君の思考に、いろいろと変化が起きているのだろう。そうだ、君が寝つくまで、私が手を握っててあげよう。
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どうだ?安心するだろ?おやすみ。
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きょ、今日は肌寒いな。
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そ、その。
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君を抱えて布団に入ると、温かく眠れそうだなと思った。思うのは自由だからな。
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別に邪魔するつもりはなかったんだ。
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そ、それじゃあ、おやすみ。
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ただ、ちょっと気になってしまって、その、君は寂しがっていないか、とか。
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今日は私が眠れるまで付き合ってくれるのか?
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ありがとう。実はちょっと心細くなってしまって。
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でも、今君の声が聞けて安心したよ。ありがとう。
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君が他のものに興味を抱いたり、誘いに乗らないことはもちろん信じている。
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君を失うのが怖いんだ。
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ここから先は直結して話そう。
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でも、時に不安な気持ちになってしまう。
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違う、決して寂しいとかそういう感情ではない。ないからの。あ、待て、切るな!
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君、なぜ私の目線を避ける?
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仮にも男女が直結通信するんだ。
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もう少しこの状況を楽しんでみてはどうだ?
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まあいい。今回だけだぞ。
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君が持っていたこのケーブル、短すぎないか?この距離では顔と顔が接触してしまうじゃないか。
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私以外でこのケーブルを使うんじゃないぞ。
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まあ、それはおいおいわかることだ。
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なぜ私が君を選んだのか、君は疑問に思っているな。
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今はまず、私と一緒に君の初めての時間を楽しもうじゃないか。
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名誉のために一応言っておくが。
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今日はその
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普段からこんなに簡単に直結などしないのだからな。
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ということもあるか。
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ま、まあいいだろう。
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で、どこへ行くんだ?こう見えても初めてなんだ。
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きちんとエスコートしてくれるのだろうな。
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今、手を触ったか?
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どうした?手を繋ぎたいのか?
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びっくりさせないでくれ。ほら、これでいいか?
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君の手は意外と男らしいな。
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君の積極的な一面も見られたしな。
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突然だったが今日は楽しかったよ。とても新鮮だった。
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次は少し遅い時間まで出かけても大丈夫なのだぞ。
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なんだ、その。
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期待して待ってるからな。じゃあ、また明日。
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どうかな。
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せ、せっかくの海だからな。
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君に喜んでもらえるように選んでいたら、サイズが合うのがこれだけだったんだ。
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ほ、本当にこれだけだったんださ。
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あんまりジロジロ見られると恥ずかしいのだが。
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さ、さあ、せっかく海に来たのだから、泳ごうではないか。
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しかし、君がどうしても見たいのであれば少しぐらいは。
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眼福だからとはどういうことだ?
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私以外のも見ているということだな。
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泳ぐのもいいが、こうしてチェアで横になるのも気持ちがいいもの。
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うん、こんな時間にコール。
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